拙者が斬る! 読了

【読了】信長の原理 垣根涼介

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懸命な二割。なんとなく働いている六割。明らかにやる気のない二割。

蟻も人間も集団になれば、その働く比率は同じなのだ。

人は改心することはあっても、性根の資質は直らない。一生持ち越していく。

何かを手に入れようとすれば、他の何かは、手のひらからこぼれ落ちてゆく・・・。

現実として人は、両手で抱えられるものしか持てないのだ。すべてを手に入れることはできない。大事なものがあるなら、他の何かは置き捨ててゆくしかない。

必死に勝つための条件を積み重ねてきても、その労苦の大半は徒労に終わる。ましてや勝つ努力を何もせぬ者になど、ごく稀にしか転がっていない運を拾うことは、到底叶わない。

・・・・人が生きていく上で、最もやりきれなく、そして始末に負えないことは、その生が、本来は無意味なものだということに、皆どこかで気づいていることだ。

神などおらぬ。万が一いたとしても、人間のことなど、ことさら興味を持つはずもない。

人間といえども、所詮は流転する万物の一つであり、その一点においては、牛馬や、蟻と、なんら変わることはない。

 

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