友達の『山』くんからもらった本。
これは北方謙三の『水滸伝』『岳飛伝』『楊令伝』みたいな本でした。
結構好きな種類。
「そもそも自分が考えていることすら、本当のところは本人さえもはっきりとは分かっていないのだ。人とは、そういうものだ。常に無知の知を抱え、生きている。」
「一度身に付けた知恵は、減ることがない。最期の時まで、心の内で反芻と発酵を繰り返し、その人を支える。」
「銭など、使わぬ限りはただの鉄。銭そのものは食えぬし、体が温まりもせぬ。代わりに食い物や住むところが回ってくればそれでよい。」
「そもそも返す当てがない銭なら、借りなければいい。それがこの世の道理というもの。」
「人はみなそれぞれ自分なりの料簡と都合で生きている。」
「恥も外聞もない。無様でもよい。泥水を啜ってでも、這い蹲ってでも生きなければ・・・」